南無阿部陀仏・ぎっしり凝縮スペシャルコースインタビュー!!(2)

今年1月1日に1st Digital EP『若者よ、耳を貸せ』をリリースしてから、同E.P.のリードナンバーである『若者よ、耳を貸せ』のMVのYouTube再生回数は100万回越え、TikTokの総再生400万回超えを記録するなど、コロナ禍の逆風の中で異例の躍進を続ける東京練馬発、18歳アロハ系ロックバンド「南無阿部陀仏」(なむあべだぶつ)。

11月1日には、2枚のE.P.を含む4か月連続リリースを発表したところであるが(4か月連続リリースの詳細はこちらの記事を参照:https://speranza.news/2020/10/25/namuabedabutsu-9/)、speranza!では、早くもそんな彼らの歴史を紐解くべく、Wikipediaを凌駕する独占・超超ロングインタビューを実施する!

第2回となる今回のインタビューでは、南無阿部メンバーの音楽との出会いからバンドの結成まで、メンバーの使用機材などを掘り下げる!
前回記事はこちら→http://speranza.news/2020/11/25/namuabedabutsu-interview/

[南無阿部陀仏]
Vo/G.まえす 
Gt.そーや
Ba.阿部
Dr.アントニー大輝

[speranza!編集長]
篠原一生


篠原次に、メンバーのみんなには、最初に聴いた音楽って何?っていうのを聞きたいんだけど、どうだろう?例えば、自分でCDを買ったり、借りたりするのって、だいたい小学校高学年くらいから中学生にかけてくらいが多いと思うんだけど、自分の場合だと、当時DA PUMP」がちょうどif…を出したときでめちゃくちゃ流行ってて、あとはKinki Kids」とか。「嵐」がデビューしたのもそのあたりだったから、そこからずっと聴いていたりします。その時代、その時代で、何から聴き始めるかって違うので、そのあたりすごく興味があるんですよね。

DA PUMP「if…」

アントニー大輝:俺の場合、小学生、中学生のときはあんまりバンドとかは聴いていなくて、それこそ小学生のときはずっと外で遊んでいるタイプの子供だったので、音楽とかもあんまり聴いていなかったんですよね。それでも初めて聴き始めたのは小5で、そのとき野球にはまってて、そこからFUNKY MONKEY BABYS」を知って、夏とか外で流れている「湘南乃風」を知ったり。ちゃんとアーティストと曲というものを最初に知ったのはその2つですね。ファンモンの「あとひとつ」とか「ちっぽけな勇気」が好きでしたね。でもその時は深く聴くっていうことはしていなくて、音楽は浅く知っている感じでした。次に、中学2、3年の時にはアニソンにはまってて、ラブライブのμ’s」とか。あれをずっと聴いていました。買ってはいなくて、YouTubeとかニコニコ動画で聴いていました。あとはボカロを聴いていました。ファンモンとか湘南乃風からは一転しましたね(笑)。

FUNKY MONKEY BABYS「あとひとつ」

FUNKY MONKEY BABYS「ちっぽけな勇気」

篠原:それじゃあ、自分で初めてお金を出して聴いたっていうのは何かある?

アントニー大輝:買った、っていうと、TSUTAYAで、車で出かけるときに聴こうと思って買ったやつなんですけど、「湘南乃風」JOKERですね、赤いジャケットの。戻ってきました(笑)。

まえす:自分は、こないだお父さんと話してみたんですけど、3歳のときに「小田和正」「松山千春」を聴いていたそうです。

阿部3歳で小田和正!?

まえす:そう。あとは「玉置浩二」とか「長渕剛」とか。うちのお父さんブルースが好きで、渋い音楽が好きなんですよ(笑)。

篠原:いや、でもそれお父さんからしたら渋いわけじゃなくて、普通に若いときに流行った曲聴いているだけだからね(笑)。

アントニー大輝:確かにお父さんの影響受けるよね。俺お父さんの影響でジャマイカレゲェ聴いてた(笑)。それが湘南乃風につながってるのかもしれない。

篠原:それでいくと、俺の場合はKAN」「愛は勝つ」とか「大事manブラザーズバンド」「それが大事」とかかも。車にカセットが置いてあって、ずっと聴いてた。あとは「ビートルズ」とか。親からの刷り込み、結構大事だと思う。

KAN「愛は勝つ」

大事manブラザーズバンド「それが大事」

まえす:なんか、3歳くらいのときから、歌を歌うのが好きだったみたいでした。それで、小学校に入ってからは合唱団に入っていたんですよね。そこでは合唱のオペラとかThe Sound of Musicとか聴いてて。自分で最初にお金出して聴いたのは、175R」「メロディー」で、買ったのはCDじゃなかったんですよね。最初、ゲオで流れてて、なにこれ、めっちゃいい!って思って、CDとか分からなかったんで、その曲が入っているゲームを買ったんですよね。それを買えば聴けると思ったんで、ゲームを買ってずっと聴いていました。

「The Sound of Music」

175R「メロディー」

篠原:それは新しいね(笑)。しかも、その世代ならではな気がする。昔って、ファミコンとかスーパーファミコンだとピコピコ音とか、ゲーム音みたいな感じだったので、そういうパターンは無くて、でも、プレステとかになると、ちゃんとした曲が入るようになって、テレビとかでもちゃんとしたアーティストが歌う楽曲をCMのタイアップにしたりしたから、ビックリしたけど冷静に考えるとそれがきっかけで音楽に興味持つこととかもあるよね。テイルズとか、OPの曲が好きって人、結構いるし。

まえす:まさにテイルズの曲はそうですね。自分、TALES OF THE ABYSSの曲で、BUMP OF CHICKEN「カルマ」が好きなんですよね。

BUMP OF CHICKEN「カルマ」

篠原:それ、俺の高校生の時の曲だからね(笑)。ゲーム結構大事だね。

アントニー大輝:イナズマイレブンとかもかな。T-Pistonz+KMC」とか。

篠原:アニメのタイアップに、ああいうアーティストものの曲が入ってきたのって実はそんなに昔からじゃないんだよね。最近だと、「ダイの大冒険」っていうアニメをやっていて、あれは原作自体は俺が小さいときに見ていた漫画なんだけど、「マカロニえんぴつ」OPEDを歌っていたりするよね。俺よりもっと上の世代の人に話したら、ゲームで知るとか全く理解できないと思う(笑)。

マカロニえんぴつ「生きるをする」

マカロニえんぴつ「mother」

まえす:今はゲームとかアニメから入るのも普通ですよね。

そーや:僕は高校入るまで全く音楽に触れてこなかった人なので、始めて買ったCDはインディーズバンドのCDですね(笑)。たまたま見たライブですごくカッコよくてそのまま衝動買いした感じです。

阿部:僕の場合、親が全く音楽を聴かない人だったんですよね。

篠原:あーそういうパターンもあるよね、あんまり音楽聴かない人もいるから。

阿部:それこそ最初に聴いたのは、小学校中学年から高学年くらいで、イナズマイレブンのT-Pistonz+KMC」でしたね。「つながリーヨ」とか。「イナズマイレブン脅威の侵略者ブリザード」のオープニングで流れてたやつです。その曲にもラップとか入っててかっこいいんですよ。そっから音楽あんまり聴かなくなっちゃって。その後、中学生くらいになって、公園で遊んでたときに友達が流してたGReeeeN」がめちゃくちゃいいな、と思って。あとファンモン。

T-Pistonz+KMC「つながリーヨ」

アントニー大輝:俺らGReeeeNファンモン世代なんですよね。

阿部:中1から中2くらいまでは、その2つをめっちゃ深く聴いていました。

篠原GReeeeNの、何聴いてた? そこ気になる。

阿部「キセキ」ですかね。最初、みんなあれから入ると思います。「ROOKIESのタイアップとかになっていました。歌詞がいいんですよね、GReeeeNもファンモンも。

篠原:「キセキ」は確かにいいよね。俺もフォトムービーみたいなものを業者に作ってもらったことがあって、その時に業者の人が写真が流れるのに併せて「キセキ」の音楽を付けてくれたんだけど、やっぱめっちゃ雰囲気出てた気がする(笑)。

まえす:もう泣けますね。いい曲ですよね。

阿部:絶対泣けます。

GReeeeN 「キセキ」

篠原:ちなみに、ちょっとGReeeeNの話すると、俺、最初に売れた「愛唄」が出る前からGReeeeNのことたまたま知ってたんだよね。大学1年生くらいのときに、タワレコに入り浸ってた時期があって、その時ちょうどHIGH G.K LOW 〜ハジケロ〜」っていうちょっとダサい曲名のCDが置いてあって(笑)。でも、曲名はダサいんだけど、メロディーがセンスあっていい感じなんだよね。その後、すぐにあんまり音楽とかそこまで聴かない人とかもカラオケで歌うくらい人気になって。あと、その時、一緒にプッシュされていたのが、「ミドリ」っていうバンド。

GReeeeN 「キセキ」

まえす:ミドリはちょっと知らないですね。

篠原:系統はちょっとハードコアな感じで、ボーカルが女の子なのに下品な言葉を連呼するみたいなバンド(笑)。

ミドリ「お猿」

阿部:お金を出してCDを初めて借りたのもGReeeeNです。その後、「乃木坂46」にはまって、握手会はCD買わないと行けないので、5枚くらいまとめて買いました。1番金出した時ですね。中3くらいです。

まえすアントニー大輝:俺らはAKB派でしたね。CD5枚も買ってたのは初めて知った(笑)。ガチじゃん。

阿部:いや、5枚くらい買わないとダメなんだよ。

篠原:その辺りも若干俺らのときと違いあったかも。俺らのときは「モーニング娘。」が流行ってたんだけど、男子が聴いているとちょっとはずかしい、みたいなのがあって。でもAKB48とかは男も女もみんな聴いてるよね。

モーニング娘。「恋愛レボリューション21」

阿部:乃木坂46の後は、そこからラップに行きましたね。高校生RAP選手権っていうのがあって、ラップのMCバトルをしているんですけど、それに衝撃を受けて。でもそのときは曲を聴くんじゃなくて、ラップのバトルを何回も観るんですよね。自分は7回大会と8回大会のこの人とこの人のバトル、みたいな感じで観てて。それを自分で歌えるようになって満足してましたね。でも、あるときなんかそれじゃダセェな、と思って。これ、曲じゃねえなって思って(笑)。で、次に「電波少女」っていう3人組の男のラップグループを聴き始めて。

篠原電気グルーヴみたいだね(笑)。

阿部:その人たちの曲が病んでる風なんですよ。病んでる風で、深いこと言ってて、聞き心地持ち良くてみたいな感じで。そこからバンド始めたんで、バンドの曲聴き始めてって感じで。

電波少女「NEWTON」

篠原:今、結構重要な話してて、音楽を聴いてて「ジャンルを超えていく」ときって結構大事だったりするんですよね。例えば、ラップが入ってる音楽を聴き始めるとか、ちょっとハードルがあったりすると思うんですよね。俺らの世代以降って、それこそDA PUMPが流行ってたり、KICK THE CAN CREWDragon AshケツメイシRIP SLYMEが流行ってたりしたので、多分ラップがJ-POPに入っているのが当たり前みたいな感覚で。あと、いわゆるラウド系の曲を聴くかっていうのもあったりして、俺の場合はTHE MAD CAPSULE MARKETSでラウドに抵抗が無くなって、その後、サークルの先輩がPanteraっていうバンドをコピーしてて、メタル系も聴くようになって、みたいなのがジャンルを超えたときかもしれない。

THE MAD CAPSULE MARKETS「Scary」

Pantera「Cowboys From Hell」

アントニー大輝:俺、ラウドに行ったのは高1くらいかもしれないです。1個上の先輩が「マキシマムザホルモン」やってて、カッコイイなと思って。

篠原:あ~最近だと確かにホルモンでラウドに導かれるのはありそうだね。邦楽を聴いているだけでそこにいけるっていうのはデカいかも。

マキシマムザホルモン「ぶっ生き返す」

アントニー大輝:あとは、高2のときに友達の影響で、SlipknotとかBring Me the Horizonとか海外のメタル系の音楽も聴くようになって。そこで一つ殻を破った気がします。

Slipknot「Duality」

Bring Me the Horizon「medicine」

篠原:そういう、自分が聴かないような全く違うジャンルを勧めてくれる人って大事だよね。自分一人だと同じジャンルばっかり聴いちゃうから。

まえす:自分も高1のときに、メンバーに内緒で別バンド組んでたんですが、その時メンバーがラウド系好きで、初めて聴いたのがPay money To my Painだったんですよね。あとはCrossfaith」とか。fact」とかも聴いてた時期ありました。

アントニー大輝:確かに、謎に聴いてたときあったわ(笑)。

篠原:高校生でPay money To my Painは渋いね。factも解散してだいぶ経つけど、聴かれているんだね。今、既にちょっと出てるけど、こういうジャンルの殻を破ったのとかって何かある?

Pay money To my Pain「Rain」

Crossfaith「Jägerbomb」


fact「a fact of life」

アントニー大輝:最近、お母さんの影響でまたLady Gaga」とかTaylor Swift」とか聴くようになりましたね。あと、一瞬韓国に行った、TWICE」(笑)。

Lady Gaga「Bad Romance」

Taylor Swift「Shake It Off」

TWICE「TT -Japanese ver.-」

阿部:僕も友達の影響で、BTS」とかは聴きました。最初は微妙だと思ってたんですけど、実際聴いてみたら、歌がめちゃめちゃうまくて、曲もめっちゃしっかりしてて、MV観たら踊りもめっちゃ踊れてるしで、今もたまに聴きますね。あとは、高校1年くらいのときは、日産のCMで流れてたSuchmos」STAY TUNEを偶然聴いて、聴いてるうちに、聴いてる自分かっけぇと思い始めて(笑)。

BTS「Dynamite’ Official」

Suchmos「STAY TUNE」

まえす:自分の場合、最近、昔聴いてた玉置浩二とか小田和正を聴くと、歌詞の意味も分かって、ブレスとか、歌のうまさも凄い分かるようになりましたね。マジですごいと思います。レジェンドですね。玉置浩二さんとか、ライブで歌いながら泣くんですよ。でも歌が全然乱れなくて。

篠原:あと、音楽を何で聴いてる?自分の世代だと、MDとかがあったりして、その後はiPodに入れたりとか。でも最近はiPodもメジャーじゃなくなってる感じがあるので、そこを聞いてみたくて。

まえす:自分はApple Musicですね。サブスクもやりますけど、iTunesストアでダウンロードで買っちゃいます。でも無い曲はCD買いますね。

アントニー大輝俺も基本はサブスクの月額のやつを使っています。

阿部:自分はSpotifyで聴いてたんですけど、めっちゃ好きなバンドがサブスクやってなくて。そのバンドについてはCD買って、PCに取り込んで、iPhoneと同期してます。同期するときにApple Musicの契約が必要だったので、そっちも契約してます。

篠原:好きなバンドがサブスクやってない問題あるよね。実は俺、それもあってサブスクやってないんだよね。前にやってたのは、TSUTAYA DISCUSとか。月額2000円でちょっと高いんだけど、レンタルで借りられる幅が広くて、社会人になってお金は持ってるから(笑)。あと、洋楽とかで無かったらダウンロードで買ったり。これも世代で結構違うね。学生の時はお金無かったからTSUTAYAの半額キャンペーンで何十枚も借りたり、お茶の水にあったジャニスっていうレンタルCD屋でコアなアーティストのCD借りたり。

篠原次は最初に行ったライブについて。このあたりはどうだろう?

まえす:自分は、オペラですね。小4くらいで行った。

篠原:オペラ!?それは自分で行きたいって言ったの?

まえす:そうですね。小学校のとき、合唱団やってて、その関係で自分で行きたいって言って行きました。「木村善明」さんっていう方のコンサートでした。ドイツでもやられてて、合唱団の先生の知り合いで、一回観に行ってみたらって言われたんですよね。その後、合唱団で、その人と一緒に歌ったりもりました。その後、中学は何もなくて、高校に入ったときに、高2になる前くらいに、東京ドームでONE OK ROCK」のライブを観ました。あとは新代田Fever「ハルカミライ」のライブを観ました。めっちゃ近かったです。

ハルカミライ「カントリーロード」

阿部:その時はメンバーのうち3人で行きましたね。まえす、そーや、自分で。myeahnsの対バンで出演したんだと思います。自分は、それが最初のライブで、そのライブに行く前はハルカミライとか全然知らなかったんですけど、そのライブで完全に掴まれましたね。今はCDとか全部買ってます。それ以外は実は行ったことが無いですね。

篠原:ライブはヤバいよね。CDとかと全然違うから、それで好きになるパターン、結構ある気がする。

アントニー大輝:僕は高2くらいの時に行った「さユり」ですね、軽音楽部の顧問の先生が招待されたので、関係者席で見せてもらいました。あとは高3のときに、JAPAN JAM」を観に行きました。サンボマスター」観て本当に感動しました。初めての野外フェスですが、フェスはヤバいですね。その時にSUPER BEAVER」も観たんですけど、「人として」をやってるときとか、みんな泣いてましたね。

まえす:ビーバーのライブはヤバいね。

さユり 「summer bug」


サンボマスター「そのぬくもりに用がある」

SUPER BEAVER「人として」

アントニー大輝:あと、高3のときに、横浜アリーナのバズリズム LIVE 2019に行こうと思って、7000円くらい払ってチケット買ってたんですけど、まさかの開演時間を勘違いしてて、行けなかったっていう。。。これは初めて自腹でお金を払ってチケットを買ったライブだったので、2日くらいへこみました。。。

まえす:ライブの話してたらめっちゃ行きたくなってきた。

アントニー大輝:今だとMy Hair is Bad」のライブに行きたいです。

阿部:マイヘア俺も行きたい。

My Hair is Bad「真赤」

篠原:ライブに行くと、対バンとかの自分が目当てじゃないアーティストも聴くことになって、そこからはまることもあるしね。

アントニー大輝:それありますね。自分もJAPAN JAMTHE ORAL CIGARETTES」Alexandrosを観ようと思ってたときに、その間で「東京スカパラダイスオーケストラ」がやってて、たまたま観たときにすげえってなりました。そのときはさかなクンとコラボしてました(笑)。

THE ORAL CIGARETTES「容姿端麗な嘘」

[Alexandros]「starrrrrrr」

東京スカパラダイスオーケストラ「Paradise Has No Border」

篠原:フェスは個人的には行って欲しいね~来年にはできるようになってるといいけど。。

篠原次は、楽器について聴かせて下さい。まず、みんな楽器をやり始めたのはいつ?

アントニー大輝:全員高校の軽音楽部に入ってからですね(笑)。

まえす:自分の場合、ボーカルだったので、ちゃんとギターを始めたのは高1の冬ですね。

篠原:バンドを始めた理由とかきっかけは?

アントニー大輝:マジでみんな大した理由じゃないと思う(笑)。

まえす:俺は割とちゃんと理由あります(笑)。俺は、中学の後半からバンドにはまって、決め手になったのはお兄ちゃんがバンドやってたからですね。ドラムやってて、お兄ちゃんがライブやってるのみてやりたいって思いました。

アントニー大輝:で、俺はそれに誘われました。たまたま同じクラスにいて(笑)。部活決まってなかったときに、一緒にやろうって言われて軽音楽部についていきました。

まえすギターのそーやは軽音楽部にかわいい女の子がいたからですね。

アントニー大輝:もてるんじゃね、みたいな感じで(笑)。

そーや:それは、、、おっしゃるとおりですねそもそも僕バンドとか知らなかったんで、やりたい曲もありませんでしたね(笑)。ちなみに最初は女の子とバンド組もうとしていたんですが、一人抜けちゃって、そこでまえすに誘われたんで俺も移ったんですよね。残った女の子から俺がめちゃくちゃ恨まれました。。

阿部:僕はなんとなくでしたね、先輩のライブみてかっこいいな、とは思いましたけど、とりあえず入ってみたって感じです。

篠原:確かに高校の部活で始めるとそんな感じかもね。色々部活があって、軽音やってみようかな、みたいな軽い感じで入る人、多いかも。パートを決めたきっかけとかは?

まえす:自分はもう、歌しかやらないって主張してましたね。

アントニー大輝:俺と阿部はなんでもいい、って感じでしたね(笑)。キーボードかドラムやろうかな~みたいなこと言ってました。

篠原:適当(笑)。そもそもキーボードやるって言ってるけど、元々ピアノとかはできたの?

アントニー大輝:いや、できないです(笑)。最終的にドラムが一番お金かからないって言われてやりました。

まえすもともとそーやは別のバンドやるって言ってたのを俺が誘ったんですよね。で、やっぱこっちでやるってなって。その後、そーやと阿部が同じクラスだったんですけど、阿部君っていう子が1人でぼっちだから誘ってあげて」っていう流れになって(笑)。それで一緒に帰ったときに、誘って入ってもらうことになりました。その時に余ってたのがベースだけなので、ベースやってもらいました(笑)。

篠原:阿部君は、誘われたとき、自分がぼっちだったのを誘ってもらったってことに気付いてたの?

阿部:いや、そこはむしろ「あ~やっと来たか」みたいな感じでしたね。

アントニー大輝楽器体験のときもドラムのところにいましたからね。

まえす:感動的なエピソードが一切無いですね。もう勢いです(笑)。

アントニー大輝:成り行きとノリですね(笑)。

篠原:高校だとそんな感じなのか(笑)。俺の場合、大学のサークルでバンド組み始めたんだけど、なんとなく来ました、みたいなやつは歓迎されない可能性もあるし。未経験者で行くと、結構頑張らないと経験者に追いつけないし。

まえす:大学にいってないんで、想像でしかないんですけど、経験者で入ってきて、イキってる人とかめっちゃいそうですね

篠原:いや、4年間やってて思ったけど、意外とそこは大丈夫だったかもしれない。軽音の場合、イキってるだけでできない人って、すぐにばれるし、コツコツ練習する人とかの方が初心者でもすぐにうまくなったりするから、意外とちゃんと努力する人が報われるようになってた気がする。軽音ってチャラそうに見えるけど、意外と実力主義だから残るの大変な気がする。

まえす:やっぱそこは実力なんですね。確かに、うちらの部活でも、半分以上辞めちゃったので、そうかもしれないです。

篠原:次は、機材について教えて下さい。今使っている機材はどんな感じですか?

アントニー大輝:俺はスティックだけだったんで(笑)。

阿部:自分は、ベースでしたが、まず、おじいちゃんがなんでも買ってくれるんですよ。で、Fenderが有名だったので、3万円くらいのやつを欲しいって言ったんですけど、そしたらおじいちゃんが「そんなんじゃなくていい」って言って7万円くらいするFenderを買ってもらったんですよ。その後、ペグを緩めない状態で弦が切れちゃったときに、ネックが曲がってしまって、最終的には売りました。やすりとかでビンテージっぽくして、「ネックも曲がってて、傷もついてますが」みたいな感じで、見た目もカッコよくして(笑)。2万円くらいで売れました。

篠原:結構いい値段で売れたね。

阿部:そうなんですよ。それで、それを元手に、その次はFUJIGENのベースを買いました。次がSireっていうMarcus Millerが作った会社のアクティブベースでした。そのベースは特に売るつもりはなかったんですけど、たまたまHARD OFFに行ったときに、どれくらいで売れるんだろう、って思って聞いてみたら、6万円で買ったのに25000円で買うって言われたんですよ。おっ結構高いなって思ったんですけど、別に売る気は無かったので、いいですって言ったら、今度は店員さんが「いくらなら売ってくれますか」って聞いてきたんですよそんなことあるのか、って思って、適当に「3万円ならいいですよ」って言ったら、じゃあ買いますって言われちゃって、そのまま売ることになっちゃったんですよね(笑)。その時、ベース1本しか持ってなかったので、ベースが手元から無くなっちゃって、急いで友達が使ってたStingRayを借りて、今使ってます(笑)。今、新しいベース探してます。

まえすの髪型、どうした
この時からサングラス、しがち
上履き

篠原:なにそのエピソード(笑)。バンドやってるのにベース無くなっちゃうのはヤバすぎだね(笑)。足元はどう?

阿部:最初はZoomMS60Bっていうちっこいやつを買って、あとはチューナーを買いました。次にMXRプリアンプを買いました。歪みで、MAD PROFESSOR BLUEBERRYを使っています。EBSMULTICOMPも旧型の方も持っています。でも、たくさん持ち運ぶのが嫌になって、Zoomのマルチを使っています。

日付どうなってるのこれ?

篠原:ベースにしては、既に足元がかなり豊富になってるね~。次に、ドラムはスティックの次は何を買ったの?

アントニー大輝:自分は、自分のものを持った方がいいよ、っていうアドバイスも受けていたんで、バスドラムのキックペダルを買いましたね。あんまりお金も無かったので、DWの中古で16000円くらいのドラムを買いました。今もずっと使っています。

篠原:確かに、ペダルはセットによって全然違うから自分が欲しいよね。

アントニー大輝:高3になってからは、スネアを買いました。ただ、調節ねじが壊れちゃって、知り合いのドラマーの方にDW借りたんですけど、新しいスネアを買ったら返しますって言って、もう2年経ちますね(笑)。

篠原:それもヤバいね(笑)。今のところ、楽器に対する愛があまりにも無さ過ぎて、大丈夫か、って感じだけど(笑)。

アントニー大輝あとはスプラッシュシンバルのちっこいやつを持ってます。チャイナシンバルのもらったやつもありますね。あと、友達が引っ越した時においてった電子ドラムもあります。マジでお金使ってないですね。ほぼほぼもらいもんで済ましてます(笑)。

まえす:自分は、高110月に初心者セットのギターを買いました。良く分からないメーカーの(笑)。それを3年間ずっと使ってます。1回、大会の景品でもらったギターがあったんですけど、別のバンドの人に貸した時に壊されちゃって、また初心者用ギターに戻ってきましたね。

篠原:足元はどう?

まえす:自分の場合、結構動いちゃうんで、Blues Driverとチューナーしか無いですね(笑)。

篠原:でも、正直Blues Driverめっちゃいいよね(笑)。あれだけで結構いい音出るから、みんなそれに行きつく気がする。

そーや:最初に使ってたギターは、初心者セットのレスポールでしたね。その後、パシフィカストラトPaul Reed Smithと変わっていきました。

阿部Paul Reed Smith は、2個上の先輩が欲しいって言ってたの知ってたのに、先に買っちゃったんですよ(笑)。

そーや:今は借りているLEBギターですね(笑)。前に持ってたPaul Reed Smithも使ってたんですけど、こっちの方がいいな~って思っちゃって、自分の場合、使っていないとすぐに売っちゃうんで、Paul Reed Smithは売っちゃったんですよね。

篠原:今欲しいギターは?

そーや:やっぱりPaul Reed Smithが欲しいんですよね。売っちゃったんですけど(笑)。前のやつよりももう少しランクが高いやつが欲しいです。あとはレスポール。でもギターって本体は高いんで、まずは足元をそろえようかな~って思ってます。今は借りてるLINE6を使っています。

借り物のLINE6.これ、結構いいやつです。

篠原:借りてばっかだな(笑)。機材に関してはお金問題あるよね。中古の楽器屋で探したりするんだけど。

そーや:メルカリが結構便利ですね。中古の楽器屋に売って、買うより全然いい値段で売れるし買えるので。

篠原:今、欲しいエフェクターは?

そーや:今欲しいエフェクターって無いかもしれないです。理想の歪みを探して、色々試したんですが、今のところしっくりくるのがなくて。あと、アンプはフリードマンを使っている人が多いんですけど、アンプは買うと高いんで、エフェクターを買ってみたんですよ。そしたら予想以上に歪み過ぎてて使えませんでしたね。。

篠原:マーティ・フリードマンはメタルの人だからね。ちょうどいい歪みって難しいかもしれないね。

篠原:最初にコピーした曲は?

まえす:ワンオクのThe Beginningですね。

ONE OK ROCK「The Beginning」

アントニー大輝:あとはWANIMATRACE

WANIMA「TRACE」

まえす:この他にはマイヘアとかSUPER BEAVERとか。あとはMAN WITH A MISSIONハルカミライもやりました。

篠原:全体的にボーカルが鬼門な気がするね。

まえす:ただ、そこは難しさはあったんですが、自分の限界を低くしたくなかったっていうのもありますね。おかげで今、動きながらのボーカルとか、全然苦ではなくなりましたね。あとは、歌に深さとかも出したいので、色々歌ってみたりしています。Bruno MarsとかAerosmithとかも歌ってます。洋楽は難しいですけど。

Bruno Mars「The Lazy Song」


Aerosmith「Walk This Way」

そーやWANIMAとかもやったんですけど、意外と難しかったですね。。早くて動きもはやくて、最初はボロボロでした。コピーはワンオクのcry outが難しかったです。The Beginningとか途中のチョーキングができなくて、やるたびにお客さんに笑われたりしてましたね(笑)。

ONE OK ROCK「cry out」

篠原:パンクだけど難しい曲ってあるよね。あと、高校生が最初にワンオクをやるのはキツい(笑)。最近、オリジナルが多いと思うけど、技術のスキルアップ目的も兼ねて、カバーはぜひやって欲しいね。ちなみにメンバーの中で、まとめ役的なポジションは誰がやるの?

まえす:基本的には色々企画したりするのは自分が多いですね。で、一般的な目線でコメントするのがそーやと大輝。阿部がちょっと変わった目線からコメントするみたいな感じですね

篠原:一応各メンバーの役割的なものは決まってるんだね。バランスは取れている感じかな。

まえす:僕があまりにおかしなことを提案することがあるので、その時は全否定されますね(笑)。最近はもはや阿部とかは止めなくなりましたね(笑)。


なんと、南無阿部陀仏のインタビューはまだまだ続きます!!
次回はバンド結成後、日々どんな感じで活動しているのか、今後はどのような活動を行うのか、といった点について聞いていきます!

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Dr.アントニー大輝
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リリース情報詳細


[リリース情報]
11月1日(日)Digital 2nd EP『僕らは愛を知らない』 
収録曲
1.愛を知らない僕らへ
2.人々
3.ONE LIFE
4.precious
5.信じた足跡

12月1日(火)Digital 3rd EP『俺達永遠』   
収録曲
1.アドベンチャークルージングパーティー
2.愛別離苦
3.光が見えるその先へ
4.烏兎匆匆
5.ロマンチックな恋がしてぇ
6.さよならだけが人生だ[序章]


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