インディーズバンド専門メディア「speranza!」をはじめた「ワケ」と「ねらい」
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はじめに
インディーズバンド専門メディア「speranza!」編集長の篠原です。昨年の11月に最初のインディーズバンドニュースを取り上げてから、おかげさまで早くもリリースした記事は50を超えました。インディーズバンドにフォーカスしたニュースメディアというのは今まで無かったと思いますので、こちらは今後も頑張っていきたいと思います。
ニュースの方が軌道に乗ってきたので、新コンテンツとして編集長ブログを開始しようと思います。こちらは、普段書いているニュース記事とは異なり、オススメアーティストについて書いたり、ライブレポをしてみたり、音楽ビジネスについて書いてみたり、色々と自由に書いてみようと思います。
今回は記念すべき初回なので、私がなぜこのようなメディアを立ち上げたのか、そこにはどんな狙いがあるのか、について書こうと思います。
「speranza!」をはじめた「ワケ」
「speranza!」とはどんなメディアか?
「speranza!」がどのようなメディアなのかは「speranza! とは?」でも記載しておりますが、一言でいうと、有力なインディーズバンドがライブ、楽曲情報を発信し、リスナーはPV、MV等を参照しつつ情報をゲットできるようなメディアです。
インディーズバンドの情報、どう探す?
ところで、皆さんは普段新しいバンドの情報をどうやって入手していますでしょうか?
メジャーなアーティストであれば、テレビや雑誌、ネットのニュース等で知ることができますが、タイアップの少ないアーティストやインディーズバンドの情報などは知ることが難しいと思います。私が、中高生くらいのときはYouTubeもそんなにメジャーではなかったので、ちょっとマイナーなアーティストの情報をどこで仕入れたかといえば、Tower Recordsに通い詰めて、ポップを貼ってオススメされているCDを視聴したり、土曜の夜にCOUNT DOWN TVで月に1回くらいやっている、ランキング51~100までの特集をチェックして掘り起こしをしたり、という感じでした。
「speranza!」 で見つければいい!
ただ、最近ではTwitterやInstagram等のSNSが発展してきて、タイムラインを見ていれば色々な情報が収集できるようになりました。流れてくるポストで新しいバンドや曲を知る機会も増えた気がします。そんな中で、「フォローしているだけで有力なバンドの曲がどんどん流れてくるアカウントがあったら超良くない?」と思ったのがsperanza!を作ったきっかけでした。rockin’onとかBarksとか、有力なメディアとは違って、音楽記事に必ず動画を付けるようにしているのはそのためです。
「speranza!」の「ねらい」
「speranza!」がターゲットにしているバンドとは?
「speranza!」がターゲットにしているのは、「テレビやラジオなどの大きなメディアでは必ずしも取り上げられないものの、クオリティの高い楽曲を作るバンド」です。これは、駆け出しのインディーズバンドなどが典型ですが、個人的にはこれに限られるものではないと思っています。以下、そもそもバンドってどうやってメジャーになっていくの?というところからちょっと整理してみようと思います。
インディーズバンドがメジャーになっていくステップとは?
ほとんどのバンドは、結成からいきなり大手のレコード会社のプッシュがあったり、事務所のバックアップがあったりするわけではありません。結成後、インディーズで楽曲制作やライブ活動を行いつつ、各種バンドコンテスト(最近だと、JYOJI-ROCKとか未確認フェスティバルとかですかね。)でいい結果を残して大手のレーベルと契約したり、インディーレーベルにデモを送って所属したりして、活動の範囲を広げていきます。
バンド活動というのは、多くの人に曲を聴いてもらってなんぼの世界なので、基本的に、広く売り出していくためにはこういったレーベル、事務所と契約して、しっかりと広告をしていく(費用を投じてもらう)、というのがいわゆる「食っていくため」にとても重要だったりします。最初は「出れんの!?サマソニ」とかに出ていたバンドが、次の年には参加アーティストの1人になり、マリーンステージに呼ばれ、単独でZeppのライブができて、武道館、東京ドームでライブをするとかテレビに出れるようになるみたいな感じでちょっとずつ大きくなっていく感じです。
投資してもらうには条件がある
ただし、ここで費用を出してもらう、というのは、費用を投じたバンドにしっかり売れてもらい、リターン(利益)がでることが前提になります。バンドが有名になっていくのにはたくさんの人が働く必要がありますし、売れるバンドも売れないバンドも含め、色々なバンドに投資をする必要があるという他、なによりビジネスなのでこれはしょうがないです。
したがって、ここで費用を投じてもらえるのは、「売れる可能性が高い」、つまり、「多くの人にウケそうなバンド」ということになります。一部の人にはウケる、とか、何かの間違いが起これば売れる、というレベルだと、関係者の生活がかかっていますし、やはり厳しいです。
ずっとインディーズのバンド=ダメなバンド?
では、ずっとインディーズで活動しているバンドや、インディーレーベルのみで活動しているバンドはダメなバンドなのでしょうか?
私はそうではないと思います。上記の通り、費用を投じてもらえるのがリターンの確率の高いバンド、というだけで、良い曲を作れるかどうかが必ずしも基準になっているわけではないからです。これは業界関係者みんなが感じたことあると思いますが、良い曲作るし、好きだけど万人受けしないから厳しいな、というバンドはたくさんあります。また、大手の会社がプッシュするのは、10代とか20代前半とかが多い傾向があるので、たまたまその時期の活動がうまくいってなかった、とか、その後に才能が開花する、なんていうケースもいっぱいあります(あとは、年数を重ねることにより楽曲のレベルがどんどん上がっていくというパターンもあります。これはいつか1本ブログにまとめます。)。
時代は変わった
先に触れたとおり、バンド活動というのは良い曲を作るのと同じかそれ以上に多くの人に触れてもらうことが極めて重要です。そうすると、投じることができる費用の少ないインディーズバンドはどこかで限界が来て、活動が続けられない、ということになることが多いです。
しかし、ここ10年、15年くらいでちょっと時代は変わってきています。最近では、インディーズバンドであってもそれほど高くない費用でクオリティの高いレコーディングができるようになりました。また、数十万円レベルできちんとしたMVが制作でき、また、それをYouTube等にアップロードして、多くの人に聴いてもらうことも可能な環境になりました。今までは事務所に所属しているアーティストでないとできなかったようなことが、インディーズでできるようになったというのは大きいです。
ただ、多くの人に聴いてもらうという点ではまだ少し足りません。MVや楽曲をオンラインで視聴できても、そこにたどり着くための「メディア」が無いからです。テレビに出たり大きなフェスに出たり有名なバンドの対バンができたりすればいいのですが、そこはさすがに難しいです。
ここでsperanza!が登場!
しかし、ここでsperanza!が登場します!
まだまだ影響力は小さいですが、speranza!はインディーズに特化したメディアで、「有力なインディーズバンドの情報が集まる」メディアであるとともに、各種SNSで「メジャーではない新しいバンドを追い求めるリスナー」をフォロワーに多く抱えるメディアでもあります。これまではテレビやラジオ、有名音楽雑誌等でしか実現しなかったバンドとリスナーのマッチングが、このメディアを通じてできることを意味しています。
これこそが「speranza!」の「ねらい」です。
「speranza!」はインディーズアーティストとそれを求めるリスナーを歓迎します!
以上が、私が「speranza!」というメディアを立ち上げた理由とそのねらいです。いろいろなバンドの曲が聴きたいというリスナーと多くの人に楽曲を届けたいというバンドに活用していただければと思いますので、これからも「speranza!」をよろしくお願い致します!
speranza!編集長 篠原一生
サイト紹介・SNS情報
[speranza! とは?]
speranza!は、インディーズバンドによる、インディーズバンドのための音楽情報サイトです。リスナーは日本各地にちらばる有力なインディーズバンドのライブ、楽曲情報を入手することができ、各インディーズバンドは自身の活動情報を自ら発信するためにサイトを利用することができます。
[SNS情報等]
記事掲載申込み→https://speranza.news/application/
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